聖闘士聖衣神話の『オピュクスシャイナ&カシオス』です。
神話としては初の女性聖闘士が商品化です。
過去にも女性キャラの立体化はされてきましたが、今回は聖衣等のアーマーを装着し、
アクションをさせることを前提とした、新規開発された女性型素体が採用されています。
ファンとしては長年待ち望んだ女性聖闘士だけあって、第1弾のシャイナから既に造形・可動・付属品など、
十分に煮詰められ、この後の女性フィギュアの展開にも安心して望めるアイテムに仕上がっていると思いました。
今回のシャイナの販売形態としては、
固定フィギュアのカシオスが同梱された《オピュクスシャイナ&カシオス》と、
《シャイナ単品》の2種類が販売されました。
シャイナそのものの仕様に変化はなく、単にカシオスが付属しているかの違いだけ。
カシオス同梱版は初回限定生産とのことなので、購入の際は注意が必要。
特に買い逃したところで価格的なプレミア感なものはなさそうですけど。
シャイナ素体。
通常の男性型素体ならば鑑賞に堪えうる造形ではないものの、
女性聖闘士は、普段着の訓練服の上から聖衣を装着している姿なので、
素体状態でも十分スタイリッシュで、このまま飾るも良しといった完成度。
黄色の腰巻き(サッシュ)はダボによる固定位置は存在するものの、可動時に外れやすいといったことも。
素体可動域としては、細身による制限は各所あるものの、
シリーズ通して不安があった股関節の強度については、アーマー装着時の過重にも
耐えれるほど十分強固で、見た目を損なわず可動性能的にも優れたパーツ構成になっています。
特筆すべきは、女性的な内股や、開脚時に腰・股間部のパーツ間の隙間ができないというというのは、
一般的なフィギュアーツ並のサイズでありながら例のないことなので驚愕。
フェイス部はメッキ処理された仮面パーツと、素顔パーツの交換式。
素顔に仮面を被せる方式ではなく、選択式別パーツ。
仮面のメッキ光沢がうまく写真撮りできなかったですが、仮面には塗装による模様が施されています。
シャイナさんの素顔が美人すぎて心苦しい。
神話EXより採用された頭部基部パーツ方式が、女性素体にも採用。
ストレスなく頭髪やフェイスパーツの交換作業ができるようになっています。
仮面を顔から外した状況を再現する、手持ち用仮面パーツと、専用の持ち手パーツも付属していました。
若干、仮面と持ち手の造形があってなく掴ませづらいのが難かもしれませんが。
聖衣装着準備
素体の胸部前面はパーツ交換できる仕様になっています。
聖衣を装着する際には肩パッドのない専用の胸部パーツに交換します。
下腕部も取り外しできる設計になっています。グローブ付きの腕部から
聖衣装着用の生腕パーツに交換します。
聖衣装着
聖衣はパーツ交換で、《アニメ版》と《原作マンガ版》の2つの姿を再現できる様になっています。
まずは、アニメ版の聖衣装着姿から。
【アニメ版】
軽装なので、完成度の高い素体そのもののフォルムがここでも活きる。
ポーズによっては、胸部アーマーサイドのヒンジが邪魔で、
ワキと腕部の動きの邪魔になることがあるかも。
ピンヒールの脚部なので、若干、聖衣装着時の立ち姿の安定性は欠ける印象はありました。
コツとしては、可動する腰巻きパーツでバランスをとり上手く立たせる感じ。
余談ですが、夏場に弄ったせいか、聖衣の塗装が素体に色移りしてしまうことがありました。
【原作マンガ版】
頭部カチューシャパーツを原作デザインのパーツに交換。
腰アーマー部を追加で装着させます。取り付け部が細かいので破損に注意かも。
「サンダークロウ!」
聖衣の肩アーマーの接続部は2重関節なので、腕を上げるいった動きにも対応。
仮面を外した姿は見た目のキャラクター性が変わって面白いです。
オピュクスの聖衣オブジェ形態
元々、聖衣の数も少ないため、オブジェとしてはフレームの露出が占める割合が多く、
聖衣は陰に隠れる形で組み込んでいく感じでした。
設定的に黄色いマントのようなものは、腰巻きのパーツと同じものなのだろーか??
ネコ耳のインパクトが強くて、
蛇使い座というイメージを連想させる形状ではないのだけど。
オブジェ組み立て時にネコ耳が外せたのでシャイナさんに被せてみた。。
ギャグマンガの小悪党みたいになっちゃったな。。。
『オピュクスシャイナ&カシオス』セットのみに同梱されている《カシオス》
PVCによるポーズ固定のフィギュアです。
サイズ的には劇中イメージよりもだいぶ小柄ですが、これは仕方がないところかと。
シャイナ単品版との差額分がこのフィギュアにあるかといえば、固定フィギュアということもあって正直微妙。。。
パッケージには上半身と下半身が分割されて梱包されています。
また、足首には展示を安定させるための支えパーツも装着できるようになっています。
今の表現でモラル的にどうかわかりませんが、
耳なしカシオスの頭部は別パーツで互換性があっても良かった気も。
今後、カシオスの立体化は恐らくなさそうなので、部分的にでも可動軸があればありがたい気もしましたが。
【題名:兄弟子と弟弟子】
今回のシャイナはシリーズとしては女性聖闘士第1弾ということで、真(?)のヒロインの彼女を初っ端にリリースするあたり
メーカーもファンのニーズがわかってるなぁ。と思ってしまった(笑)
また、メインは同じ内容でありながら、シャイナ単品版と、カシオス付属の初回生産セットの
2種類の商品枠を用意したこともシリーズ的に珍しく、ユーザーに選ぶ権利があったのもありがたい処置だったと思います。
キャラクター的にカシオスはいらないというユーザーもいるでしょうし、この機を逃しては販売の可能性も無かったとも思えますし。
個人的には、今回から新規に開発された女性素体の完成度を高く評価したいです。
素体に衣装的なモールドを施したことで、ボディーラインがハッキリと現れて美しいです。
また、今後この素体を使ってリリースされるであろうキャラもわずか数名であることから逆算された設計であることが
各パーツから連想でき、今後の女性キャラのクオリティーの維持にも期待できそうです。