超合金ブランドの『超合体キングロボ ミッキー&フレンズ』です。
ディズニーキャラがロボットに!更にそのロボットが合体する!?
そんな後先も無い一発屋コンセプトのアイテムが突然のリリースされる
と、報じられたときには腰を抜かしました。一体、なにがバンダイを動かしたのか。。。
ともあれ、この突き抜けた発想のアイテムには正直、ディズニーキャラにはあまり興味がない自分も、
バンダイ製ロボとしては、どう料理されるのか?おもちゃファンとして心躍りました。
今回アップするにあたって、特別な思惑があったわけではないですが、
東京ディズニーランドが開園30周年の日にこの記事を載せられて、ちょっとラッキーな気もしつつ・・
このアイテムは、箱から開封すると各種マシンが分離状態で梱包されていました。
個人的には後述する合体後のキングロボ形態よりも、分離状態のほうがディズニーのキャラクター性が
ハッキリしていて好みです。
この手の合金玩具はビス穴が見えてこそ。的な感じですが
キャラクターのPOPなイメージを損なわないように、殆どビスが見えないようになっているのは
ポイントが高いです。
まず最初に、《ジェットミッキー》
見たままのキャラクターがロボとしてアレンジされてますね。
大きさは8~9センチほどでしょうか。
だいたい各種マシンは、合体ギミックの影響でプロポーションが犠牲になっている部分もありますが
その中でも、ジェットミッキーは単体でも見栄え良くなっています。
ギミックとして、後ろ首付け根の銀色レバーを回すと・・・
ジェットミッキーのゴーグル内部が反転して、パイロットのミッキーマウスが見えるようになります。
パイロットは着色されてはおらず、モールドとして薄っすらと確認できるだけ。。。
ギミックとしては、あのキャラクターが乗ってる!といった、このアイテムの
数少ない世界観を感じられる部分であるところなので、ちょっと寂しい。
可動範囲は、四肢が軸可動で動き、単体としてもそこそこのポーズづけが楽しめると思います。
合体ギミックの都合上、頭の可動軸が背中から生えているので、少しクセがあるかも。
合体準備。
・首を後ろ向きにし、腰を前後に回転させます。
・腕をウイング側に回転させる。パンツ部分を展開。
・足を外側に開脚。足首を90度回転させて、内部から接続ジョイントを引き伸ばします。
・足首の接続ジョイントを、腕部のジョイント受け部分に接続出来るまで脚部を開脚させます。
以上、ジェットミッキーの変形終わり。
続いて、《スカイミニー》。
女の子キャラのロボット化アレンジは難しいイメージですが、まとまり良く
ミッキーとミニーの差別化が上手にできていると思います。
ジェットミッキーと同じく、レバー操作でゴーグル内のパイロットを確認できるギミックがあります。
可動箇所としては、変形ギミックがそのまま単体でのポージングに生きる設計になっていて
四肢が思いのほか良く動きます。
ともあれ、この体格なので出来るポーズは限られますが。。
合体準備。
・スカートを前方に開き、胴体のブロックを左右に広げます。
・脚部に内蔵された接続ジョイントを伸ばし、
背中の羽ブロックを上方に上げ、頭部を上向きに。
・脚部を外側に開きます。
・脚部を割って内部のモールドを見えるようにして合体準備完了。
ジェットミッキーとスカイミニーとは画像の記号部分同士を接続させ合体させます。
スカイミニーのC記号の接続部品はプラ製であり、キングロボ時には合金部品のある腕部を
このジョイントのみで支えるため負荷がかかり破損しやすい箇所かもしれません。
(私もジョイントを折ってしまい、修復するまでキングロボの腕部を接続できない事態になりました)
ジェットミッキーとスカイミニーの合体完了。
キングロボ時にはジェットミッキーが胸部。スカイミニーは背中部分を構成してます。
《ダイバードナルド》。
各種アレンジされたマシンの中では一番元キャラがわかり易いかも。
続いて《アクアデイジー》
キングロボ合体時の役割箇所は同じなので、可動ギミック的にはダイバードナルドと一緒です。
こちらもバイザー内にパイロットが確認できるギミック付。
マシン単体でのポーズ付けとしては、腕と頭部の表情がつく程度かも。
合体準備。ダイバードナルドとアクアデイジーともに変形ギミックは一緒。
・頭部を後ろ向きに。手首を胸部前方で折り曲げます。
・脚部を前方に90度可動させ、胸部を後方に可動させて、接続ジョイントを露出させます。
・足首を畳んで、尻尾パーツの内部から、キングロボの拳を出します。
・尻尾と胴体をつなぐ軸を回転させて、合体準備完了。
ジェットミッキーの足裏にあたる部分に、
ダイバードナルドとアクアデイジー接続ジョイントを差し込みます。
特別にロックがかかるわけでもなく差し込むだけなので、合体時には不安があるところです。
ダイバードナルドとアクアデイジーはキングロボの腕部になります。
《ダッシュプルート》と、
《イヌゴヤ》。後ろから見てはいけない。
ダッシュプルートとイヌゴヤはセットで扱うらしく、イヌゴヤ単体はマシンとしては数えないらしい。。。
(宣伝では7体のマシンが・・・と書かれているのに、イヌゴヤ入れたら8体になっちゃうからね)
ダッシュプルートにもバイザー内のパイロットが確認できるギミックがあります。
本体は手足と尻尾が軸可動。首がBJで動きます。
ダッシュプルートの合体準備。
・首を伸ばし、前足の軸を後方に。後ろ足の軸も後方に伸ばします。
・胴体を中折りし、後ろ足を前方に更に曲げて合体準備完了。
イヌゴヤの合体準備。
・屋根を開きます
・中に小さいイヌゴヤがあるので、開いた屋根部分と分割します。
・分割したプレート部の【P】の部分を開くとミラーが露出します。
・後方から。グリップがあるので可動させます。
・小さいイヌゴヤ部の軸を曲げ伸ばして展開させます。
イヌゴヤ(その他)の合体準備完了。
《ランドグーフィー》です。
なんとか元キャラの雰囲気を殺さず、上手くアレンジした渾身の作な雰囲気が漂います(笑)
変形ギミックの都合上、立たせたときのバランスが危うい上に、
胴体が合金製という無茶ぶりなので、破損率の高さが伺えます。(別紙で注意書きがあったくらいですし・・)
バイザー内のパイロット確認ギミックも他と同じく。
立たせたバランスが酷く、開脚しやすいのでポーズ付けも怖い。
タンクっぽい設定みたいなので派手に動かなくても別にいいか。。。
合体準備。
・頭部を後方に回転後、上方に向けます。足を閉じ一体化に。
・胴体を折り、本体を上下逆さに。
・レールに沿って茶色の脚部を縮ませ、合体準備完了。
・ダッシュプルートとイヌゴヤを凹凸レールに沿って合体。
・ランドグーフィーを変形させたイヌゴヤに接続合体。
ジェットミッキーで変形させたパンツ部分と、イヌゴヤを接続させます。
《エースウィリー》
蒸気船ですね。。。潔いくらい変形パーツの数合わせ的に用意されたマシンな気が。
合体準備。
・船首を左右に分割して開きます。
・内部にあるキングロボのフェイス部を展開させます。
スカイミニーの接続ジョイント部に差し込んで。。。。
キングロボ合体完了!
バンダイが戦隊ロボなどで培ってきた技術が所々見える王道のアレンジが利いた
シルエットに仕上がっていると思います。
そのキャラクター性から、見た目で勝負的なコンセプトであると思うので合体時の画的には合格ですね。
ただし、合体おもちゃとしては不満が目に付く部分も多数ある感じです。
イヌゴヤに装着されていた、《ドリームステッキ》と《マジカルミラー》
マジカルミラーのミラー部分には、購入時には保護シートが貼ってあるので忘れずに剥がす必要がありました。
ドリームステッキはキングロボの腰にマウント可能です。
ただし、マジカルミラーはマウントできる箇所がないので、なんとも抜けてる設計な気が・・・。
各武器を持たせるときは、手首を《持ち手》に交換します。
武器のグリップのみを掴むものなので、簡易な可動指で済んでしまうパーツを、
別パーツの手首にする必要があったのか疑問。
一応、武器の持ち手のままでも変形の支障はありませんでした。
キングロボとして可動できる箇所は
・頭部
・肩、下腕部
・左モモ、ヒザ
くらいです。キングロボは基本的に直立不動が基本かと。
腕部はパーツ同士干渉し、胴体の接続が甘く抜けてしまったりすることがあり、
また左脚部も変形過程のギミックがあって申し訳程度に動くだけなので
ポーズと呼べるほどの動きは期待しないほうがいいのかも。。
ディズニーが好きで購入する人よりかは、見た目のインパクトで引かれた
この手の合体玩具ファンの人が手にすることが多い商品なのでは?と思えるアイテムでした。
その合体ギミックについては、素材の選択や設計に疑問に思うことも。。。
まず、負荷のかかる部分部分に軸の細いプラ製の部品を多用しているというのが、ありえない仕様に思えました。
動かして遊んでいるうちに、自分でも破損してしまったのですが、
軸が折れてしまえば合体時の固定も出来ないのが辛いです。
その負荷がかかる部分も、支えるものが合金パーツでは更に心元ない強度に思えます。
そして、《超合金》と銘打ったブランドなのに合金分の使用が少なすぎかと。。
その合金が使われている箇所も何故ここに?と疑問に感じてしまう箇所が多く、
上記でも書きましたが合金を支えられるに耐えないパーツが多すぎたのも残念なところでした。
見た目が楽しく、挑戦的な商品であったので、手にとったときのワクワク感が大きかったので
マイナスの要素はあまり考えたくなかったですが、もう少し設計の練りこみが欲しかったアイテムでした。