聖闘士聖衣神話EX : スコーピオン ミロ [レビュー]

聖闘士聖衣神話EXの『スコーピオン ミロ』です。
APPENDIXを使用した旧神話フィギュアでも満足できる内容でしたが、頭身が高くなり
スタイリッシュになったプロポーションがカッコ良く、存在感を際立たせてます。
また、、初回購入特典で必殺技ポーズに対応したエフェクトシートが封入されていて、
プレイバリューが広がりありがたい存在になっています。
今回のミロは少々フェイス部分で個人的に違和感があり、EXのなかで
不満点を少なからず抱えることになってしまったアイテムでした。



ミロ素体。
神話では緑色のアンダーウェアだったものが黒色に変更されていました。
今回のEXミロで一番違和感があるとすればフェイス部分。
聖衣のマスクを装着した場合に違和感が露になりますが、鼻筋が長く面長になってしまっています。


フェイス部。
交換フェイスは『通常顔・叫び顔・閉眼・視線変更(アテナエクスクラメーション)』の4種類。
アテナエクスクラメーションのポーズを構えるときは、頭髪パーツも専用のものに交換するようになっています。
個人的にはミロといえば、毛髪の量が多いキャラだと思っていましたが、
EXのそれは結構細毛っぽい印象。


聖衣装着!
・・・といきたいですが、今回のミロは股関節がユルユルになっていて、
アーマー装着時には股裂き開脚になってしまい殆ど自立不可。。。

改善策として、股関節の強化をしてみました。
脚部のボールジョイントの凹受け部分に、『滑り止めマット』を詰めました。
滑り止めマットは一般ホームセンターに売っている、布団などの下に敷くもので2メートル尺で500円くらいのもの。

このマットを1cmx1cmほどにカットして凹受け部分に詰めた後、再度ボールジョイントに接続します。
この対策をしただけで劇的に股関節が強化されて、少なくとも撮影中は股裂き転倒は一切無かったです。



というわけで自立。
アニメカラー準拠ということで、無印神話にあったスミ入れのアクセントも無く、
カラーとしては比較的大人しめ。マスク部分もパーツ分割がされ装着しやすくなっています。

マスク部分から後方に伸びたのサソリの尾のパーツは小径のBJで若干動かすことが出来ます。
破損防止のためか、少しの衝撃で外れやすくなっているようです。
腰まわりのアーマーは、他の神話EXのようにアーマー内部に多重関節が仕込まれているものの
今回のスコーピオンでは比較的狭い範囲でしか可動しないようになっていました。


聖衣マスク装着時のフェイス部を。
頬にあたるマスク部分の位置に対し、フェイスパーツのアゴがあまりにも伸びすぎです。
アニメなどの画をそのままフィギュアの造形に落とし込むと、フェイス部の面積が狭くなりすぎてしまうとは
思いますが、ディフォルメが間違ったほうに向かってしまっています…(‘A`)

他のEX同様、背中のパーツを外して、露出したジョイント部分にマントを取り付けられます。

EX共通のマントパーツ。上記の股関節の強化をしなければマントつけたら完全に股裂きでした。。。




上腕部のアーマー(サソリの爪)はパーツ分割されていて、オブジェ用のパーツを装着することも。
説明書や設定にも書かれていませんが、ハッタリが利いて、玩具的な遊びで楽しめました。






ミロの初回購入特典に、『エフェクトシート』が封入されていました。
・ミロのスカーレッドニードル用
・アイオリアのライトニングプラズマ用
・ムウのクリスタルウォール用
の3種類。PETシートにプリントされたもので、EX専用ディスプレイステージ付属の
エフェクトシートと同じサイズ。同ディスプレイステージに固定して使用するようになっています。


「スカーレットニードル!!」
フィギュアの前面にエフェクトシートを置きます。
絵柄がプリントされていますが、丁度キャラの顔が位置する部分は透明度が高いので違和感を感じません。
効果絶大なので、こういうものはキャラ一人一人、分個別に封入して欲しいオプションですね。。。


スコーピオンの聖衣オブジェ形態

上腕部のサソリの爪はオブジェ用の大型のものに差し替え。
フィギュア装着用のものはオブジェフレームの内部に収納する方式になっています。



サソリの尾の部分はオブジェだと小さめに感じますね。
もうちょっとハッタリが利いた別パーツがあったら良かったかも。



個人的に聖闘士神話におけるミロは、黄金12人の枠というより
アテナエクスクラメーション要員としての特性が強く出ている気がしてましたが、
EXミロの内容はアイオリア・ムウのプレイバリューの役割まで担っていたりして、存在が割と不憫。
総合的な評価ならば、EX準拠である以上、旧ミロのフィギュアよりは格段に完成度は高まっているものの、
それまでは決定版だったAPPENDIXを経てからの商品化だったせいで、フェイス部のお粗末さだけは
眼を覆いたくなります。
聖闘士聖衣神話APPENDIX:スコーピオン ミロ
フェイス部の原型師が同じということもあり、他のEX黄金聖闘士と並べれば
このミロの悪いと思っていたフェイスも、それほど気にならない印象になるのも複雑な気分です。

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