聖闘士聖衣神話EXの『ペガサス星矢(新生青銅聖衣)』です。
リニューアル的位置づけの聖衣EXで、聖闘士聖衣神話の第1弾アイテムだった
新生青銅ペガサス星矢が発売されました。
聖闘士聖衣神話: ペガサス星矢(新生青銅聖衣)
旧アイテムでも発売当初は聖闘士聖衣体系からの進化に感動したものですが、9年の歳月を経て
EXベースになったことにより見た目の印象も大きく変わり、技術的な進化も随所に見受けられます。
これまでのペガサス星矢で、欠点として挙げられてきた部分も改善されただけでなく、
聖衣のブロークンパーツといった、過去には別アイテムとして発売されたモノを
今回はひとつのパッケージとして盛り込んであります。
聖闘士聖衣神話: ペガサス星矢 新生青銅聖衣 ~Broken Version~
様々なシーンを再現できるパーツも多く、現時点でのペガサス星矢のアイテムとしては
完璧版ともいえる内容だと思います。
EX版 星矢素体。
黄金聖闘士のように全身に聖衣を装着しない青銅聖闘士向けに新規開発された素体。
構造・可動個所はあくまでEX基準で、聖衣非装着部位の素体ボリュームが増しています。
黄金聖闘士用の素体と比較すると、星矢の素体は少年体型気味に頭身を低く設計されているのが解ります。
(同年齢のアイオロスと並べるとおかしな気分になるけど・・・)
こうして比較すると一番目に付くのが肩幅。EX準拠の可動域を確保しているためか
少年体型らしからぬアンバランスさが目立ちます。
聖衣装着!
装着時において、聖衣の素体へのフィット感が絶品すぎる!というのが第一印象。
腕部・脚部などの筒状アーマーは、軸となる素体に通して固定させる方式が聖衣神話の特徴。
これには素体とアーマー、相互の精度が良くないとアーマーが抜けるなどといった
シリーズ通してのストレス箇所でした。
今回は相当、すり合わせ精度が良く、ピッタリ固定できる。パーツのポロリが無いだけでも高評価。
見た目的には《股・ヒザ》の素材色が濃く、他の部位との赤の色合いが合っていないのが気になる・・・
パッケージ写真では赤色は統一されていたのですが。
その股関節は程良い渋みがあり、ポーズ付けには問題なく。股関節の貧弱さが無ければ
結構許せてしまうものですね。
旧アイテムではプラ製だった肩アーマーは合金製に。
全身でプラパーツとなっているのは、マスク・手甲・バックルのみ。
プラパーツと合金パーツとのメッキの光沢感は異なるため、同一素材が多いと風合いが統一され
色調のまとまりが良く、重厚感が強調されてます。
背中(聖衣の翼の格納箇所)はカバーパーツになっています。
主にオブジェ用として使用しますが、翼を展開したパーツも付属しており、
基部がカバーパーツと同一形状のため取り替えることが出来ます。
翼パーツは基部が多関節で自在に可動できるようになっていました。
フェイスパーツは《通常・食いしばり・叫び・閉眼》の4種類付属していました。
肌色は成型色で表現されているEX準拠な物。頭部の基部パーツはEX共通のジョイントとなっているため、
サジタリアスアイオロス付属の星矢フェイスも取り付けが出来るようになっています。
基部ジョイントがあるためフェイスの交換が容易に行えるのはストレスが無くて嬉しいです。
肩のジョイントも多重関節によって、腕部の動きに干渉することなく可動するようになっています。
新生ペガサス聖衣オブジェ形態
旧アイテムではオブジェはイマイチ立体物としてはお粗末な形状ともいえた物でしたが
フレームと装着聖衣とのラインを滑らかにするカバーパーツの存在も有り、
立体物としての密度は見栄えの良いものになっています。
聖闘士聖衣神話: ペガサス星矢(新生青銅聖衣)
聖衣が破損した状態を再現する、ブロークンパーツも付属していました。
別のアイテムとして発売されたこともありましたが、聖衣EXでは一つのパッケージで
この状態をも再現できるようになっています。
聖闘士聖衣神話: ペガサス星矢 新生青銅聖衣 ~Broken Version~
ブロークン聖衣に換装。
ブロークンパーツに換装。破損状態の聖衣パーツが一式付属しています。
全損した状態でも、部分的に破損状態にする遊びも良いと思います。
破損してこそ青銅聖衣なので、2種の聖衣が付属しているのはプレイバリュー的にすごく広がって嬉しいところです。
ブロークン聖衣において唯一ソールの部位だけが、破損パーツが付属していない・・・。
旧ブロークン聖衣のアイテムでは、ソールも破損していたり、破損率の異なるパーツもあった経緯があるため
旧アイテムで出来ていたことが、今回はないとなると残念な気分になります。
新生ペガサス聖衣オブジェ形態(ブロークン状態)
ブロークン聖衣もオブジェフレームに装着できます。
ただ、フレームは共通で、装着聖衣だけが破損状態なので見た目のチグハグ感も所々。
こちらも、旧アイテムではフレームも破損を再現していたので残念なところではあるけれど
ブロークンパーツもオマケといえど、それ以上の価値があるパーツなので、
どちらも完璧に再現となると価格面で無理があるのかなー・・・。
「ペガサス流星拳ー!」
聖衣神話EX:専用ディスプレイステージを使用。ほぼ流星拳のためのエフェクトだよなー。。。
素体露出部分は黄金より多めということもあって、ポーズ付けしたときの体のラインも滑らかになるように
造形されてるのかもしれません。可動域は思ったほどヒネリを加えたポーズには対応してくれなくて。
聖衣EXになったことでアニメ作画を意識したプロポーションの良さが光ったアイテムだと思います。
通常ならばどのシリーズも主人公星矢が1番手となるモノが、黄金聖闘士リリースの合間に発売ということで
黄金聖闘士からの逆算的な造形で、黄金との比較でもムリの無いボリューム感でまとまられていると感じました。
プレイバリュー的にもノーマル・ブロークンといった2種の聖衣パーツ付属で、
幅広いシーンに対応してくれてありがたいです。
欲を言えば、せめて聖衣装着時のブロークンパーツの充実をして欲しかったですが。
(交換用のブロークンソールが無いなど)
こういった充実した完成度の高いアイテムが出ると、次は最終青銅を!・・・と、
エンドレスな夢も出てきてしまいますが(笑)
そう思えるくらいに今回の新生青銅は、過去のリメイクとしては完成度の高い内容だったのではないかと思います。