聖闘士聖衣神話EXの『キャンサー デスマスク』です。
完成度では、無印神話版でも劣る印象はあまり無かったものの、いかにも悪そうで、二枚目半的な
デスマスクのイメージとは若干かけ離れていた雰囲気がありました。
神話EXでのデスマスクの最も特筆すべき魅力は、デスマスクらしいゲス顔の交換フェイスが
数種付属している点に尽きるでしょう。
デスマスク素体。
頭頂部に頭髪が集中しているため少し重い感じで、思いのほか
首ジョイントが支えられない角度もある感じでした。
素体強度に関しては、股関節の保持力が弱いどころか、簡単にBJがすっぽ抜ける固体だったので
スコーピオンミロの記事で書いた関節補強工作をしても、まだ余裕が無い感じ…(‘A`)
聖闘士聖衣神話EX : スコーピオン ミロ
聖衣装着!
無印神話でも十分トゲトゲしかった聖衣の造形でしたが、神話EXになって各パーツが更にシャープに。
パーツ分割も細かくなったので、部分的に造形がダルイといったことも無かったです。
カカトのトゲは怪我&破損防止のためだと思いますが、外れやすい構造になっています。
形状が形状なので、仕方ないとは思いつつも、立たせたちょっとした衝撃で外れることもあるのでストレスが。
一応玩具なので、安全基準とは難しい問題なのですね。。。
フェイス部。
交換フェイスパーツは《通常・叫び・閉眼・ニヤリ・高笑い》の5種類付属していました。
他のキャラではまず御目にかかれないであろうゲス顔がポイント高し!!
マスク部は細いパーツが集まっている箇所なだけに、エッジが際立つ造形になってました。
マスク非装着のフェイスも。
マスクを装着した姿のほうが印象的すぎて、似ているのか似ていないのかイマイチ判断つかないです・・・。
胸部プレート・フロントアーマー部のパーツ交換で《アニメ版・原作マンガ版》のどちらかのデザインを再現できます。
胸部の青いラインがアニメ版で、オレンジのラインの物が原作版ですね。
無印神話版でも原作版デザインのパーツが付属していましたが、
標準のアニメ版胸部の上から原作版の胸部パーツを取り付ける方式だったので
原作版では胴回りが太ましくなっていました。
神話EXではパーツを丸ごと交換するので、見た目のボリュームに変わり無いようになっていました。聖闘士聖衣神話:キャンサー デスマスク
マントの装着ギミックは他の神話EXと同様、背中のカバーパーツを取り外した箇所に、
マントの基部パーツを装着します。
代表的な技が積尸気冥界波しかないので、ハンドパーツの少なさが唯一の欠点なのかもしれないです。
キャンサーの聖衣オブジェ形態
聖衣のパーツ分割が細かく出来るようになったおかげで、オブジェフレームにも効果的に組み込みができ、
見た目の纏まりは無印神話版のオブジェとは比べ物にならないほど。
パーツレイアウトやフレームのギミック的には冥衣版キャンサーに近い印象です。
聖闘士聖衣神話:キャンサー デスマスク(冥衣)
胸部の青いモールドはオブジェのフレーム部分に造形されていて、
実際の装着用胸部アーマーは、オブジェフレームの内側に収納されています。
あとフレーム内部は手甲を収納するスペースも兼ねています。
原作版の胸部プレート・フロントアーマーもオブジェに組み込むことは可能となっていましたが、
オブジェフレーム部にアニメ版の青いラインがモールドされてしまっているので
イマイチ効果的な仕様ではないなと思います。
結局、場所が底部なので通常時は殆ど見えない箇所なのですが・・・。
聖闘士星矢という作品においての名優(迷優?)、デスマスクのキャラクター性を存分に堪能できる
悪どいフェイスパーツがアクション時においても非常に効果的で嬉しい内容です。
他のアイテムと比較すると、交換ハンドパーツが少なめに感じますが、
人差し指を指したハンドのみでも、デスマスクらしい雰囲気が伝わるのもこのキャラの魅力ですね。
素体の股関節の貧弱さは生産時期的なものもありそうですし、
細かい点では、パーツのポロリなど数箇所ありましたが、安全基準の対策であったりする部分も
ありそうなので一概に欠点にはなりませんね。
総合的には、キャラクター性を損なわない構成になっている良作かと思います。