D.D.PANORAMATION 巨蟹宮の死闘 -キャンサーデスマスク- [レビュー]

D.D.PANORAMATIONシリーズの『巨蟹宮の死闘 -キャンサーデスマスク-』です。
D.D.PANORAMATIONは、黄道十二宮のシーンをジオラマで再現してくシリーズ。
今回のデスマスクにあわせ、対戦相手のドラゴン紫龍も同時発売されています。



付属のキャンサーデスマスク。あいかわらずの10センチサイズ。
造形のベースが似ていることから比較対象になりやすい神話EXと比べても
小サイズを感じさせないほど完成度はかなり高め。
キャンサーらしいトゲトゲしい聖衣も、パーツ強度を損なわない程度にシャープになってます。
DDP待望の頭部の顎を引ける可動域がデスマスクで追加されているため立ち姿も様になります。


可動域。可動部はこれまでのDDP準拠といった感じで
特筆すべき個所もない構造だけど、聖衣のデザイン的にも四肢が動かしやすかったです。



付属パーツ。


頭髪パーツを交換すればマスク非装着の状態にもできますね。
マスクの蟹の足は若干太め。とはいえ、実物は1ミリ弱の細さなので強度的にもギリギリ。。。
似てる似てないはともかく、フェイス部の造形やアイプリントも今回はかなり精密。
完成度を底上げするいい仕事をしていると思う。



巨蟹宮ストラクチャーパーツ一式。

柱のランナーパーツは6枚

死に顔パーツが3種類。各2個づつ付属してました。
台座の穴に差し込んで使用。
なんとなく数は少なめに感じるけど、十分、巨蟹宮の雰囲気になります。

巨蟹宮の門のパーツ。蟹座のシンボルが原作・アニメの作画とは逆向きで造形されてます。
毎回思うけど、蟹座のシンボルはどっち向きが正解なんだ・・・。




積尸気冥界波エフェクト。分割されたパーツを連結して完成。
パーツの接続部でエフェクトを伸ばしたり縮めたりと、自由度があります。

積尸気冥界波のエフェクトには穴が開いているので
付属のアームを接続して宙に浮かせることも。
エフェクト内部は空間が広いので対戦相手を収めることも可能でした。





「着いたぞ紫龍!4番目の巨蟹宮が目の前だ」
「星矢、この巨蟹宮は俺に任せろ」

「なんだここは。今までで一番陰気くさい宮だな」
「うむ、確かにここはコスモというより死のにおいを感じる」
「入った瞬間まるで墓場にでも迷いこんだような・・・」
「ちょっと待て星矢。今なにか異様なものを踏んだ。俺の足元を見てくれ」

「こ、これは!!人の顔だ!!
紫龍、一つだけじゃない!この巨蟹宮全体が死人の顔で埋まっているんだ!!」

「ククク!ハハハ!!驚いたか小僧ども」
「デスマスク!」
「紫龍、こいつがキャンサーのデスマスクか!」
「そうだ。教皇の素顔を知りつつあえて犬のように従順に仕えている
黄金聖闘士の風上にもおけん奴だ」

「この無数の死に顔どもは全て、いままでこの俺が殺したやつらよ
その霊がうかばれず成仏できずに
この俺が預かるこの巨蟹宮の中を永遠にただよっているのだ
いわばこの無数の死に顔どもは俺の勝利の証、強さの勲章だ!
わかるか小僧。デスマスクと俺が言われるのもそのためだ!ハハハ!」

「だまれ!聖闘士は常に正義の戦いをしなくてはならないのだ!
デスマスク!この紫龍、全力をこめておまえを倒す!!」

「紫龍よ、今度こそあの世のトンネルというべき積尸気をとおって
地獄へ行け!積尸気冥界波! !」
「なんだこれは!金縛りにあったようだ!吸い込まれてゆくー!」
「ふふ・・・巨蟹宮にまた死に顔が増えた・・・」

「バカな!紫龍の魂が積尸気から帰ってくるとは・・・こんなバカな・・紫龍が生き返った!」
「残念だが俺はこれまで2度も死の入り口から戻ったことがあるんでね」

「死にぞこないが!!いきがるんじゃない!もう一度あの世に送ってやる!!」
今度は間違いなく片道切符だ」
「廬山昇龍覇 !!でいやぁぁ!!」
「バカめ!同じ技が2度も3度も黄金聖闘士相手に通用するか!」

「今度こそ確実に亡者の国に送ってやる。二度と戻ってこれんようダメージを大きくしてな」

「やはりこの俺自身の手で確実に死の国に突き落とさなければならんようだ」

「ハハハ!!あの小娘、随分お前のことを想っていたようだな
俺に感謝しろ!これで二人そろって仲良くあの世に行けるのだからな
俺は慈悲深い男なのだ!!
さあ、紫龍。おまえもあの黄泉比良坂におちるのだ!!」
つづく
D.D.PANORAMATION 廬山昇龍覇-ドラゴン紫龍-


今回はフィギュア完成度が高くて、DDPの安っぽさから一つ抜けた感じがします。
巨蟹宮を再現した死に顔パーツも、もう数個あれば雰囲気が増したと思うだけにちょっと惜しいです。
デスマスクは何度か立体化されてきましたが、積尸気冥界波を再現したエフェクトが
付属したのは初ということもあって、他のシリーズに流用できる付加価値が増していると思います。

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