メガハウスから発売された『コスモフリートスペシャル リーンホースJr.』 です。
これまでは食玩サイズの小さいスケールでリリースされてきたシリーズでしたが、
スケールアップした単独商品として発売されました。
スケールが大きくなったことで造形の情報量も増しています。
機動戦士Vガンダムに登場したリーンホースJr.。
カイラスギリー攻防戦で鹵獲したザンスカールのスクィード艦をベースに
大破した連邦軍のリーンホースとガウンランドを3個一にした改造戦艦。
スクィード艦の名残である長く伸びた艦首が特徴的。
造形的には設定画ベースの情報はよく再現されてあると思います。
他のガンダムシリーズとは違い、線の量が減らされているので、大型艦のわりにはサッパリした印象も。
ガンプラのHGでもサイズの小さい1/144ヴィクトリーガンダムと比較しても、このくらいのサイズ差。
定価ベースでも4,000円弱の リーンホースJr.の価格を高いと見るか、妥当と見るか、
そろそろ覚悟をするときかな。
本体カラーは全塗装されているため安っぽい印象はなかったです。
ただ、スミイレの吹き取り残しの箇所が多めに残っていましたが、
造形のサイズは小さいため完璧を求めるのは難しいでしょう。
リーンホースJr.といえば、特攻。
そのシーンを再現しようにも艦の各ブロックは接着されてしまっているので分解は不可でした。
せめて左エンジンだけでも切り離しができれば。。。ジンジャハナム閣下もそう御考えなはずです。
ディスプレイする台座は艦のサイドブロックと下部のR部分とで3点支持。
かなり小さな造形・塗装ですがブリッジ周辺も細かく再現されていました。
艦の下部に連結パーツを取り付けできます。
3ミリ軸の穴が空いているので、他のディスプレイベースとの接続が可能に。
ちなみにバンダイの《魂ステージ》では軸が浅くしか入らず不安定な感じでした。
連結パーツつかって浮かせれば、普段見えない艦の下部まで確認できますね。
このアイテムを手にとるまで意識していなかったですが、カタパルトは下部にもあったりと
その本数は多めだと気付かされます。
プラ製の各砲台は旋回可動できるようになっていました。まだリーンホースは働ける!
回転基部で塗膜の癒着があると、動かずに砲の基部でポッキリと逝きます。
艦首部分のパーツを交換して、《ビームシールド》の展開の再現も。
ここで拘れるなら《ビームラム》にもできれば最高だったんですが、残念。。。
行っていいぞゴメス艦長
遅かったな!
《ホワイトアーク》も付属していました。
リーンホースJrと同スケールではなく、これでも随分と大きめ。
この造形サイズで塗装精度を求めるのは酷な気も。。。。
ホワイトアークと同スケールのモビルスーツも付属していました。
ゴム製でランナーに付いたまま封入されていましたが、これを切り離す工具が無いのでやむを得ず。。。
形状的には大味。恐らくヴィクトリーガンダムとガンイージだと思う。
個人的には、付属MSが砲台代わりのガンイージだったら満点でした。
この手の戦艦モノはわりと需要がある気もするんですが、ガンダムシリーズとしての艦の知名度はあっても
あくまで主役ロボットの引き立て役の側面が強いために、リリースされる機会は極稀です。
そのガンダムシリーズでも商品化でピックアップされにくい機動戦士Vガンダムから
母艦であるリーンホースJr.が完成品としてリリースされたのは、最早、奇跡的です。
個人的にはガンダムシリーズで一番Vガンダムが好きなので、購入をためらう理由はありませんでした。
ですが、ディスプレイ重視となる戦艦モノなので、万人受けはしにくいとは思います。
モビルスーツとは違い、可動域やギミックがどうこうといった評価は野暮気もしますが
付属品ではリーンホースJr.にはやはり《ビームラム》くらいは付属して欲しかったです。
ホワイトアークよりかは、需要があったと思いますが。。。この点だけは惜しかったです。