D.D.PANORAMATION : 双魚宮に咲く薔薇 -ピスケスアフロディーテ- [レビュー]

D.D.PANORAMATIONシリーズの『双魚宮に咲く薔薇 -ピスケスアフロディーテ-』です。
十二宮最後の宮ということで、
教皇の間に続くバラの道を再現したストラクチャーパーツのアピール度が高いです。
フィギュアの完成度も高く、発売中のアンドロメダ瞬のDDPと絡めやすい内容になってます。



付属フィギュアのアフロディーテ。
小さいながらも各部のヒレ状のパーツはシャープになっています。
アニメでも濃いオレンジ色の配色が多めなので、ソール部の非メッキ部分は今回あまり目立たない感じに。



可動域。肩アーマーは背中部分に接続。後方に動く軸があるため、腕を上げやすくなっています。
肩アーマー内部で上方に動く可動軸があります。
肩回りは良く動くけど、頭髪パーツが干渉するので、頭部はほとんど動きません。
これはアフロディーテフィギュアの宿命なのか。。。
ウエスト周りはフロントアーマーが外れやすくイライラ。
ウエストのサイドアーマーは接続部がアーマー中心にあるので、可動域が独特。
可動には支障がないけど、見た目的にはイマイチ。



付属パーツ。




付属するフェイスパーツは4種。口に加えたバラもかなりモールド細かい造形になっています。
頭髪はマスク非装着用のタイプも付属。
アイプリントや頭髪のモールドなど、小スケールながらかなりの精度。


3種のバラを持ったハンドパーツも付属してました。
バラを持つ指先の表情もそれぞれ異なっているのが芸コマ。
神話版のように、茎を軸に花パーツを交換する方式ではなく、
赤バラは右手のみ。黒と白は左手のみと固定。



双魚宮ストラクチャーパーツ。宮そのものではなく、
ゴールである教皇の間に続く赤バラの階段が再現されているのが特徴。

柱のランナーパーツは4枚。

双魚宮の門。

階段に敷かれたイチゴジャムロイヤルデモンローズ。
ロイヤルデモンローズはクリアーレッドの軟質パーツ。
通常の階段パーツの凹穴部に差し込みます。

劇中では、このバラの道は10歩も歩くことはできないといわれていたけど、
そもそもこのパーツには10歩分の距離もない。



十二宮最後の双魚宮を守る聖闘士。
その美しさは88の聖闘士の中でも随一といわれ、天と地のはざまに輝きほこる美の戦士。
そして、その美しさとは裏腹に最も恐るべき聖闘士。

「お前は?」
「魚座ピスケスのアフロディーテ・・・」
「あいつが十二宮最後のゴールドセイント、アフロディーテ!?」
「さあ、星矢。先に教皇の間にいってくれ。僕も後から必ず行くよ」

「ちょっと通らせてもらうぜ!」

「あばよ、ピスケスのゴールドセイント!」
「アフロディーテ、貴方には星矢がこの双魚宮を抜けるまで動かないでいてもらうよ」

「アンドロメダよ、一つ教えてやろう。
この双魚宮を抜けたからといって教皇の間までたどり着くことはできない。
あのペガサスは必ず途中で息絶えるだろう。バラの葬列に送られてな」

「ようし!十二宮を抜けたぞ!
なんだ!?双魚宮から教皇の間に続くこの道は・・・バラだ!
無数のバラといばらによって全て覆われている!」

「こんなもので俺の行く手をさえぎることなんてできないぜ!」

「道を覆ているバラはただのバラではない、デモンローズといって
古代、侵入者を防ぐため王宮の庭に植えられた猛毒のあるバラなのだ。
その花粉を吸い、トゲにかすっただけで一切の機能が低下し
五感を失い、死に至る。ペガサスは恐らく10歩と進まぬうちにな」

「お前はアンドロメダ島ケフェウスのアルビオレの弟子だったな」
「そうとも、しかしアルビオレ先生は貴方と同じゴールドセイント、スコーピオンのミロの手で・・・」
「いや、アルビオレを殺したのはこの私。ピスケスのアフロディーテ」
「ジュネさんの話では、アルビオレ先生の遺体のそばにアンドロメダ島には
決してないバラの花が落ちていたという。あのときのバラはアフロディーテ、貴方の!
アルビオレ先生の仇を討つためにも僕は負けられない!」

「さあ君も魔のバラの虜になってペガサスの後を追いたまえ!ロイヤルデモンローズ」

「アンドロメダの師、アルビオレですら一輪のバラによって一瞬のうちに全身をマヒさせたというのに」
「今度は僕の番だ、今こそ本当の僕の力を見せてやるぞアフロディーテ!
さあ、サークルチェーンが僕の身体を取り巻いた。
これであなたがいかなる技を仕掛けても決して僕を傷つけることはできない」
「ならば手加減はせん。もういちどその身に浴びよ!ロイヤルデモンローズ」

「守れチェーンよ、ローリングディフェンス!」
「ばかな!ロイヤルデモンローズをすべてはじき返すとは!」

「おまえのサークルチェーンが鉄壁の防御を誇るように
このアフロディーテのバラもまた私を守ってくれるというわけだ」
「無駄だよアフロディーテ。僕の右手のスクエアチェーンは
例えあなたがどこに隠れていようとみつけだす。さあ行け!サンダーウェーブ!」
「たかがブロンズセイントと侮っていたが、まさかこの男のコスモは・・・」

「アルビオレ先生。あなたを殺したピスケスのアフロディーテを
先生に教わったすべてをぶつけて今僕が倒してみせます。今度は絶対に外さない!
行くぞアフロディーテよ!サンダーウェーブ!」
「バカな!スクエアチェーンの動きが止まった・・・あの黒バラはなんだ」

「すでにロイヤルデモンローズを受けているものは放っておいても間もなく死が訪れるのだが
どうやらそのときまでジッとしてはおれぬようだ。
よかろう。待つのが嫌ならこのアフロディーテが即座に死をくれてやろう
君の頼みのチェーンをもぎ取ったうえでな」

「うけろ黒バラの恐怖を。舞えよ黒バラ、ピラニアンローズ!」
「ばかな!僕のスクエアチェーンが跡形もなく消し飛ぶとは」
「そうだ黒バラのトゲはピラニア。いかなるものであろうと触れるものすべてを引き裂くのだ」

「さあ今度は君自身が黒バラの牙によって粉々に消滅しろ」
「守ってくれ!サークルチェーンよ!」

「サークルチェーンまで消し飛んだ・・・」
「フフ・・これで君は攻めることも守ることも出来なくなった」

「なに!コ、コスモ!バカなアンドロメダからとてつもないコスモを感じる!
すでに頼みのチェーンを失ったこの男になにがあるというのだ」
「アフロディーテ、ここまで僕を追いつめた貴方のせいだ。
出来れば僕は生身の拳は使いたくなかった」

「今こそ受けろアフロディーテよ!このアンドロメダ瞬の真の力を!
ネビュラストリーム!」

「なんだこれは・・・ストリーム!
私のまわりの空気の流れが渦となってストリームを巻き起こしている!
これはアンドロメダがコスモによって作り出したストリームなのか」
「アフロディーテよ、ストリームによってあなたの自由を封じた。
もはや僕の思い一つであなたの生死が決まる」

「甘いぞアンドロメダ!この程度のストリームで勝ったつもりなのか。
私の自由は完全には奪われてはいない」
「何?」
「赤いバラはゆっくりと効き目を表すロイヤルデモンローズ。
黒バラは即効性のピラニアンローズ。
だが、その2つを受けてもまだこれだけの悪あがきをするとは。
きみにはもはやこの白バラを打つほかなさそうだ」

「この白バラはブラッディーローズ。私の手から離れた瞬間に君の心臓につきささる。
何ものであろうとかわすことはできない。そしてこの白バラが君の血をすべて吸い尽くし
真紅に変わったとき、君は死ぬ。私にこの白バラを打たせたのは君が初めてだ。
褒めてやるぞ、アンドロメダ」

「死ねアンドロメダ!受けよブラッディーローズ!!」
「爆発しろ!ネビュラよー!!ネビュラストーム!!」


神話フィギュアを含めて、これまでにアフロディーテのフィギュアでハズレと感じたことは
殆ど無かったですが、今回もまた小スケールながら安定の完成度。
フィギュアのプレイバリュー的に、代り映えのないバラのハンドパーツのみなのは、
少々マンネリ気味。
ストラクチャーパーツの教皇の間に続くバラの階段は一見面白そうではあるけれど
道が短すぎて見た目的にもショボすぎです。せめて階段パーツ2個分くらいは欲しかったです。
次回の一般販売が神黄金のアフロディーテなので、同じキャラが続くのはちょっと・・・と、思いつつ、
DDPのバラの階段は、神話の神黄金と連動させようとアピールしていましたが・・・
サイズ的に無理矢理すぎです。

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