聖闘士聖衣神話シリーズの10周年を記念して発売されることになった
『フェニックス一輝 神聖衣 ‐10th Anniversary Edition‐』です。
10th神聖衣も今回のフェニックスでラストです。
これまでの4人より、リペイントによる通常版からの変化の度合いは少ないですが
見比べると、しっかりとした効果が感じられるアイテムになっていました。
10thフェニックス神聖衣パッケージ。シリーズ共通のオブジェを前面に配置した図柄。
一輝素体。基本カラーはアニメ版神聖衣のフィギュア素体と同様。
こでまでの10th同様、素体関節が調整されてシッカリとした固さに。
10th版では新規に《叫び顔》のパーツが付属していました。
アイラインの太さも微妙に変化しているようで、通常版よりかは男前になった雰囲気が。
聖衣装着!
聖衣のメインカラーは2色の濃淡で塗りわけ。
通常版・10thともにカラーが似た色合いですが、10thでは更に濃い塗装部分が強調されている印象。
通常版ではゴールド聖衣やOCE版との差別化のため(?)か、聖衣パーツはメッキではなく、
つや消しメタリックで塗装されていたパーツも多く、全体的に光沢感がありませんでした。
10thではフルメッキになったことで、カラーの変化こそ乏しくても、神々しさでは
飛躍的に高まった印象があります。
聖闘士聖衣神話: フェニックス一輝 (神聖衣)
印象を大きく変えているのが、メッキパーツ化された翼部分だと思います。
通常版もメーカーサンプル画での全身像は本来はこんな感じの光沢感であったはずなので、
極端なことをいえば、10th版は通常版のアップグレード版としても捉えることができそう。
10th版といえば、通常版で問題があった聖衣パーツ保持の不具合が調整されているのも注目点ですが
今回のフェニックスでは殆ど変化無しかも?
くるぶしの突起パーツは先端が鋭利なので怪我防止で仕方ないとしても
相変わらず、翼や肩アーマーが弄るたびにポロポロと外れてしまう感じです。
素体は股間接が硬めに調整されたおかげで、余裕で自立可能になっていたのはありがたいです。
マスク装着状態でのフェイスも。
通常版のマスクは塗装だったのでパーツの自己主張が強かったですが、今回は随分と馴染んだ感じに。
可動域では肩周りが窮屈なので制限が加わります。
プラパーツの尻尾が地に突っかかるので、脚部のポーズ付けもやや単調になりがち。
今は神話EXのエフェクトパーツもあり、プレイバリューは以前より広がっていますね。
聖闘士聖衣神話EX : エフェクトパーツセット(フェニックス一輝・バルゴシャカ)
フェニックスの神聖衣オブジェ形態
翼や脚部のフレームがバラけやすい点は以前のものと同じ。
以前はもうオレンジ色の塊みたいなオブジェでしたが、
色のメリハリがついたことで見栄えがあがっていました。
10th版を揃えてみて、フェニックス以外の10th版の4人がどちらかというと、
原作青銅聖衣寄りの色合いに近づいていたので、フェニックスも赤みが強くなったいたら
面白みがあったのではないかな?という感想です。
通常版・OCE版、今回の10th版のいずれのフェニックスも基本カラーが同じ雰囲気で間違い探し的な変化かも。
率直にいうと、これまでで一番面白みに欠けた10thのリペイントだった気もします。
ともあれ、今回のフェニックス一輝で10th神聖衣のリリースは終了したわけですが
リペイントによるメリハリの効果で造形面のディティールがハッキリしたことで
本来備わっていたカッコよさが強調される形になり、個人的には好印象なシリーズになっていたと思います。
が、
根本的には出荷数の縛りで入手難であり、購入には普通以上の対策を練らなければならず、
地域にもよると思いますが、店舗への入荷数も1~2個とか、最悪プレ値での購入も前提として
常に考えなければならなかったのがストレスでした。
一時期の聖闘士聖衣神話のブームを再燃させようとした10周年企画である気もしつつ、
今回の10th神聖衣のように世に出回る数を絞ることで、品薄人気ブランドと意識させるような企画だけは
もうやらないでほしいと切実に願うばかりだけでなく、
聖闘士聖衣神話は黄金や青銅など、グループで集めて得られる満足感もあるシリーズなので
寄り道アイテムの連投で、ブランドの延命処置とも思える未発売キャラの神話EXもあったりと
ファンにとっては揃える満足感が一向に得られない戸惑いがある10周年になったと思います。
メーカーの傾向としてはアーツライダーやウルトラアクトなど、
一部特典を加えた再販ラッシュの後に、リニューアル版の発売があったりするので、
10th版の発売は神話EX版神聖衣のリリースの予兆ではないかと邪推してしまったり。。。
ᡐ