METAL ROBOT魂 (Ka signature)の『プロトタイプZZガンダム』です。
機動戦士ガンダムZZのMSVとして設定されたプロトタイプZZガンダムがMETAL ROBOT魂で商品化。Ka signatureシリーズということでカトキハジメ プロデュースで新たに設定画が起こされたアレンジが加わっています。
本体色はツヤ消しの全塗装。全体的にグレー寄りの色合い。
マーキングもカトキ風らしく全身に施されています。
METAL ROBOT魂ということで合金パーツが採用。
今回のプロトタイプZZガンダムでは変形合体ギミックが備わっているので、
主に関節など負荷がかかりやすい箇所をメインに合金パーツが使用されています。
元のガワラ画の雰囲気から大きく逸脱することなく、
系譜として後のZZガンダムに繋がるデザインにアレンジされたプロポーション。
変形ギミックを仕込むうえでまとまり感がある造形。
合金パーツが採用されていることと、パーツ点数そのものが多いため
太ましい見た目らしい重量。
Ka signatureとしては以前にもROBOT魂のZZガンダムが発売されていましたがあちらは変形ギミックはなく、
今後、METAL ROBOT魂で変形ギミック有のZZガンダムを出し直すための
プロトタイプ的な意味合いが今回の商品に込められているとか。
ROBOT魂(Ka signature)[SIDE MS] : ZZガンダム
可動。頭部はボール接続。胴と肩を繋ぐ関節は内部のフレームを引き出すことで可動域が広がり、
肩アーマーを上方に可動させた際、干渉を逃がすスペースが生まれます。
腕を水平に上げるには独立可動する肩アーマーを上に逃がした状態にする必要があり。
肩軸関節は前方側へのスイング可動も可能。
上腕部でロール可動。ヒジは2重関節。
前腕のシールドはヒンジ接続で上下が可動。シールド基部はロール可動。
腰からフレームで繋がれたバックパックは、アームから生えたピンで背中側にも接続され剛性が高められていますが
そのせいで腰回りの可動が固定されてしまっているので、アームのピンをフレーム内に収納することで腰部分で横ロール可動が可能に。
バックパック上部のビーム砲はボール接続。接続部のレールが前後にスイング可動。
バックパックのフレームの両側面に金属アームがセットされておりヒンジ可動でスイングとロール可動。
フレームは多重関節で上側に大きく跳ね上げることもでき、ビーム砲を正面に向かせることも。
バックパック下部のバーニアノズルのカバーは上下に可動。
腰前面のアーマーはボール接続。側面のウイングは接続部が多重関節。股関節軸は下側にスライド可動。
腰側面のウイングの接続部がフトモモ軸と干渉するので、脚を上に上げるときは股関節を下げる必要があり。
ヒザは2重関節。スネ中央で分割されたアンクルアーマーは左右それぞれボール可動。
フクラハギのバーニアブロックがスイング可動。つま先は変形ギミックの兼ね合いで畳むことも。
足首関節はボール接続で、開脚は腰回りの干渉が多いのであまり広がらない構造。
足首の可動域も狭いので接地性はやや悪い方。
付属パーツ。台座はメタルビルド用のタイプが付属。
ダブルビームライフル。ZZガンダムのものと似ていますが全く別のデザイン。
本体に合わせてライフルもカトキアレンジが加わっているとか。
色は全塗装に加え、マーキングも施されています。
グリップは変形時に収納する構造なため、ハンドパーツに持たせたときも前後にスイングするので構えやすくなってます。
シールド。裏面に接続されたジョイントアームを前腕のウイングシールドの中央に接続。
シールドグリップはダミーでモールドのみ。
昔、刊行されていたガンダムマガジンに掲載されていた漫画でプロトタイプZZガンダムが装備していたシールドをアレンジしたとか。
フル装備。ビームサーベル系の武器は付属していないので武器関係はやや寂しめ。
シールドのセット位置にはややクセがある感じ。
スタンドにディスプレイ。ディスプレイジョイントは本体股関節に接続。
ジョイントは2種類付属し、スタンドに接続できる穴径サイズが異なっています。
穴径が大きいものは付属のスタンド用。小さい穴径のものは魂ステージなどに接続可能。
「Gフォートレス」に変形。説明書の手順とは違いますが自分がやりやすいと思った方法で。
まず、ハンドパーツをMSサイズの大きいタイプから、変形用の小さいタイプに交換。
前腕のカバーを開き、ハンドパーツを回転させて前腕内部に収納。
ノズルを露出してカバーを閉じます。
頭部のアンテナを一旦取り外し。肩ダクトを前側にスライドさせてロック解除し、胸部前面のブロックと、腹部のコクピットブロックを跳ね上げます。
頭部をまたいで胸部ブロックを上げ、肩ダクトをスライドさせた箇所を元に戻します。
腹部のコクピットブロック内に畳まれた機首パーツ先端を展開。
頭部のアンテナは長い方を下側に軸可動させてから再装着。
アンテナは可変タイプの他に、MS形態と変形時の2種類の形状固定されたパーツが付属。
可変タイプの変形軸は細く壊れやすい印象なので、固定タイプを使った方が安全。
肩アーマー上部のプレートは内部に収納されたヒンジを変形させて側面側に。
脚部は股関節部のロール軸を使って180度回転。
2種類のGフォートレス用のジョイントを股関節軸と脚部に接続し、下半身の形状を固定。
バックパック内部から脚部への接続用のジョイントピンを左右2箇所で展開。
スネ下部の黄色いモールド部を開いて、バックパックのジョイントピンを接続。
腰横のウイングは下向きのポジションに。
バックパックのビーム砲をやや上に上げ、前腕部のウイングシールドを機体に対して水平に。
ダブルビームライフルの砲身を180度回転させ、グリップを収納。
グリップ後部から本体への接続ジョイントを展開。
ライフルの接続ジョイントを胸部のコクピットブロック下部に接続。
シールドは頭部を覆うように、ダブルビームライフルと本体首位置の2か所で接続。
Gフォートレスの完成。Ka signatureオリジナルで設定された形態。
シルエット的にはZZガンダムの形態と似たような形状。
脚部の変形が単純なので労力としてはカロリーを使わない感じ。
上半身側は腰のボール軸のみで支えており、また、後述するコアブロックは胸部前面のブロックで固定も兼ねているので変形時に開いたことで保持力は減少。
台座にディスプレイするときは下半身の固定で装着したジョイントに支柱を接続。
Gフォートレスの場合、ジョイントの接続穴は付属の台座の軸径タイプのみに対応。
付属の補助アームを使って、腕部などを支えたほうが安定感はアップします。
Gフォートレスと同じく、Ka signatureオリジナル形態の「Gトップゼロ型」と「Gベースゼロ型」に。
「Gトップゼロ型」と「Gベースゼロ型」に変形。
まず、Gフォートレスから上半身と下半身にあたる部分を分離。
上半身に収納されたコアブロックを分離。
コアブロックを「コアファイター」に変形。手順はZZガンダムのそれと変わらず、
収納された尾翼から機首の順番で180度回転。エンジンブロックと主翼を引き出しスライドさせて完成。
プロトタイプZZガンダムのコアファイター。キャノピーはクリアーパーツ。小さいのでモールド類は最低限って感じ。
本来プロトタイプZZはコアブロック方式ではなく、事故にあった経緯からコアブロック方式に改装したとかで
Ka signatureはその設定を拾ったギミックが搭載されたことに。
コアファイターの後部に専用のジョイントパーツを接続することで台座に浮かせてディスプレイできるようになります。
次に「Gトップゼロ型」。コアブロックを外し、Gフォートレスから分離した状態から。
肩アーマー上部のプレートを内部に収納されたヒンジを伸ばして回転させて機体底面側に。
「Gトップゼロ型」の完成。ダブルビームライフルとシールドを装着した形態は
ZZガンダムのコアトップに相当する、Ka signatureオリジナルで設定された形態。
説明書にはフル装備形態とか説明されている所謂、コアトップ形態。
後述するMSV本来の形態の「Gトップゼロ型」ではディスプレイ用のジョイントが接続できるものの
差し込み口がシールドで覆われてしまっているので、コアトップ形態では台座ディスプレイはクリップで掴むほかなし。
続いて「Gベースゼロ型」。変形工程を簡略化するために脚部からバックパックを外した方が作業が楽。
Gフォートレスから分離した状態から股関節に接続されていた形状固定用のジョイントを外し、
180度回転されていた脚部は元の正面位置に戻します。
バックパック裏の脚部固定用のジョイントピンは収納。
腰のフロントアーマーを取り外し、専用のジョイントを介して腰裏にセット。
Gベースゼロ型用のジョイントを股関節軸と脚部に接続し、下半身の形状を固定。
股関節に接続するジョイントはGフォートレスのものを使用。
Gベースゼロ型用の脚部固定用ジョイントには魂ステージ接続用の穴が設けられています。
バックパック側面から接続プレートを展開し、脚部の溝に固定。
主翼を開いて水平にし、コアファイターはエンジンブロックを収納した状態でGベースゼロ型に接続。
「Gベースゼロ型」の完成。コアファイターをドッキングしたこの形態は
ZZガンダムのコアベースに相当する、Ka signatureオリジナルで設定された形態。
ZZガンダムのコアベースでいうところのバックパック部分のウイングがGベースゼロ型では存在しないので
機体前面の主翼の存在感が大きいです。
MSV設定準拠の「Gトップゼロ型」に変形。
コアトップ形態のGトップゼロ型からダブルビームライフルとシールドを取り外し
コアファイターをコアブロックに戻して再接続。
機体底面の頭部の首元にGトップゼロ型用のディスプレイジョイントを接続。
MSV設定の「Gトップゼロ型」の完成。ガワラ画ではコクピットブロックにあたる機首が長めに描かれていましたが
収納して畳むスペースもなく2次元のウソ的な要素もあったので可変モデルとして最低限の長さに。
続いて、「Gベースゼロ型」もMSV設定準拠の形態に変形。
バックパックを繋ぐフレーム内に収納されたコクピットブロックを展開。
MSV設定の「Gベースゼロ型」の完成。
本来隙間が空いてしまう箇所に、腰フロントアーマーを腰裏にセットしたことで機体上面が整ったシルエットに。
あえてコアファイターを外した状態で。
台座の支柱と、他に補助アームが3本付属していることで、各分離状態でも一緒にディスプレイできます。
今回のプロトタイプZZガンダムは改装前と後とでミックスしたようなアレンジに。
Ka signatureオリジナル形態のコンセプトとして、変形合体ギミックのあるZZガンダムの商品化への叩き台的な要素もあるそうなので、名前の通りプロトタイプな存在。
ドッキング。
改装後はハイメガキャノンも実装されていたらしいので、この設定も今回の立体化で拾われていたらなあと思う。
全体的に脚部の可動域が狭いのと、サーベル系の武器がないのでアクションポーズ的にはわりと単調になってしまう。
プロトタイプZZらしいワンポイントとして、小型のシールドの存在感が光る。
全塗装されているモデルなので変形合体を繰り返しているうちに塗膜の汚れが目立つように。。。
上腕やフトモモあたりはグレーのコスレがつきやすい感じ。
イベントでの初お披露目の試作モデルは賑やかし程度だと思っていたら、本当に商品化するとは。。。
ROBOT魂自体が変形などのギミックまで盛り込まれることが稀なので、
以前発売されたKa signatureでZZガンダムもその慣例に倣ったものだと思っていたものの
合金パーツを使用したMETAL ROBOT魂シリーズではZガンダムの可変モデルまで出てしまうなど
時代が変わってきたものだと痛感してしまう。
METAL ROBOT魂でのZZガンダムの立体化に向けての試金石的なポジションで発売された今回のプロトタイプZZガンダム 。
完成品モデルとしてはハイコンとか可変戦士などを経ているので、素人目で見たらZガンダムよりはギミックのハードルが低そうに感じてしまうんですけどね。
ともあれ、プロトタイプZZガンダムの可変モデルなんて後にも先にもって感じでこれが唯一になりそうなニッチなものなので妙なありがたみを感じてしまう。。。
METAL ROBOT魂 (Ka signature) <SIDE MS> プロトタイプZZガンダム
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