ROBOT魂 [SIDE EVA] :エヴァンゲリオン初号機-新劇場版- [レビュー]

ROBOT魂の『エヴァンゲリオン初号機-新劇場版-』です。
10年ほど前にもROBOT魂で初号機が発売されておりましたが
映画版最終章の公開目前を機会に改めて初号機がリリースされました。
旧版から完全新規造形でリニューアルされ、全体的な完成度の底上げがされています。



初号機全体像。OLL新規造形ということで旧版からの流用はなし。
全体的にシャープな造形。メインカラーは成型色で部分的に塗装されています。
最近じゃ各社ともブランドごとにアレンジが利いた商品も多々発売されていますが
ROBOT魂版はプレーンな造形。そういう方向性では旧ROBOT版も発売当時は
まとまりの良い造形だった印象でしたが、まだ改善の余地があったことに驚き。


全体的なプロポーションは細身。肩の板も薄くシャープに造形されています。




塗装精度ははみ出しも目立たず良好な精度。



旧ROBOT魂版と。旧版は個人的に可動フィギュア熱が一番高かった時期に発売されたせいか
記憶が美化されてて、今回のリニューアル版の発表時はあまり大差ない気もしたけど、
実際は大きく違った。。。
ROBOT魂:エヴァンゲリオン初号機


頭部は目元がハッキリしたおかげで印象が大きく変わってます。
腹部なんかも可動軸が見える隙間が減った恩恵で見栄えは向上。



旧版は股関節の構造が当時では結構挑戦的な構造でしたが今回は割と無難な関節処理。
脚部もS字っぽい流線的なラインに変更され見栄えが向上。



可動。肩の板の接続方法が肩の裏側に移ったことで腕部の可動域の自由さが向上。
ヒジ関節はジョイント部分を伸ばすことで更に大きく畳める構造に変更。
腹部の可動域は関節部の隙間が大きい分旧版のほうが分がある感じ。


首元のジョイントの構造の変更によって、首中央部がスライドし
頭部を上に上げる動きと連動する自然な動きが可能に。
頭部は開口可能。旧版のように暴走時の頭部パーツに交換するは必要なし。
胸部のプレートは左右に展開可能。
旧版のように隙間を設けなくても腹部の前屈時の可動域は旧版と同様。

股関節の軸を下方向に動かし開脚の可動域を確保。ヒザの突起部でも可動が追加。
開脚時の隙間の露出が少なく、見栄えが向上したのが大きいと思う。




付属パーツ。

初回特典でもらえる台座。



パレットライフル。特にギミックは無し。
こちらも新造で旧版よりモールドが増えています。


プログレッシブナイフ。こちらも新造。
若干小さ目の造形になっているものの、モールドは旧版よりもシャープに変更。

ナイフが収納された左肩パーツに交換可能。実際にナイフを収納展開することは不可。
あくまで雰囲気だけ。


アンビリカルケーブル。背中のコネクタに接続。
こちらも新造パーツ。ソケット部分のモールドなど彫りが深くなっています。
リード線は旧版よりも長めに。先端は魂ステージに接続可能なジョイントが設けられています。



ATフィールドエフェクト。こちらは旧版の色変更のみ。ジョイント部は流用になってます。
旧版と変わらず、エフェクト中央にはフィールドをこじ開けるシーンの再現用の穴が開いてます。




ダッシュ。股関節部分に接続できる魂ステージ用のジョイントパーツが追加され
ディスプレイのしやすさも向上。





ROBOT魂のエヴァQは全く商品化されていなかったのでこの機会にシリーズ化しないかな。。。





リニューアル効果は高く旧版を持っている人でも満足できる造形かと思う。
映画公開前で各社とも完成度が高い新製品が出てきているなかで、
あえてROBOT魂版を購入する需要があるのかと疑問に思いつつも、
最終章で初号機が再登場するかはまだわかっちゃいないので、
いまのとこ懐かしさでの特需しか無さげな気も。
良い意味でこれと言って目立ったアレンジもなく、プレーンさを求めている層には
完成度の高さを感じられるフィギュアに仕上がっていると思います。

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