聖闘士聖衣神話EXの『サジタリアス アイオロス』です。
今回の聖衣神話EXアイオロスの発売は、アイオロスAPPENDIXの発売からわずか1年。ということもあり、
ペースとしては時期早々といった感じのリリース。
聖闘士聖衣神話APPENDIX:サジタリアス アイオロス
完全リニューアルの聖衣神話EXのリリースまでの経緯に、
旧神話のアップデートアイテムとしてのAPPENDIXはアイオロスにおいて既に過渡期を迎えていて、
アップデート出来る箇所を追求すると、価格も神話フィギュア丸々一体分の値段にまで
パーツ量が増えていってしまう。と、開発者インタビューで書かれてありました。
その意味を踏まえて、今回の聖衣神話EXアイオロスを見て思うに、
APPENDIXでアップデートした旧神話アイオロスのパーツ精度やプロポーションなど
新旧の技術のアンバランスさが目立って見え、聖衣神話EXの技術統一された姿が際立って美しく思えました。
発売までに聖衣皇級サジタリアスの発売も挟んだ今回のアイオロスは、
皇級の技術のフィードバックと思える箇所も見受けられ、短期間の間にビッグバン的進化を遂げた
サジタリアスの集大成的な意味合いを持つアイテムではないでしょうか。
アイオロス素体。上腕部のバランスが、ジェミニサガ から スコーピオンミロ、新生星矢までの貧弱な形状から
バランス変更され上腕2頭筋が強調された形状に。
素体を動かした感触は、粘りある強固な関節構造だと思っていたEX素体も、
今回のアイオロスは肩・股関節がユルユルで、聖衣装着時のアクション時に少々不都合が出る場面も。。。
聖衣装着!
EX化にあたり、頭身があがり細身なプロポーションになった姿も
APPENDIXや皇級から引き継がれている翼部分の形状が、程よいボリュームを感じられて
スタイリッシュになったようです。
聖衣の色も旧神話のゴールドというよりも濃いオレンジ色だったものから、
気品さを感じられるゴールドにトーンが抑えられています。
ここで弊害をこうむったのがマスクパーツ。色が薄すぎて肉眼で見てもほぼシルバー調。
アニメカラー指定準拠といえども、他の聖衣の色との差が激しく酷く目立ちます。
見る角度によって様々な表情を見せる翼パーツ。
サジタリアスが他の黄金聖衣よりも優雅さや、特別感を感じさせる部位なだけに、
小羽の動きや大きさも、下品すぎず大味にならずといった、絶妙なバランスで再現されていると思います。
ただ翼が旧神話から大型化された分、胸部の可動部で翼の重さに耐え切れず
アクションポーズによっては胸が反り気味になってしまうことも。
翼を装着していると背面の造形がわからないので1枚。
肩のジョイントも多重関節によって、腕部の動きに干渉することなく可動するようになっています。
腰アーマー基部は、黄金EXおなじみの多重関節で可動の妨げにならないようになっていますが、今回は
旧神話からパーツが細分化されて、内側の小さいアーマーも独立して可動するようになっていました。
この小さい内側アーマーが脚部の前後可動に干渉気味。
翼パーツ。
背中の基部で前後左右に可動し、翼も3点の可動部が設けられて広げることが出来ます。
翼の3点の可動部は小さい軸可動なので、広げた翼の重みを長時間支えることは難しい気がしました。
(そのうち自重で垂れてくる・・・)
アイオロスフェイスパーツは《通常・食いしばり(視線変更)・叫び・閉眼》4種類。
これまでリリースされてきたアイオロスのフェイスは(今にして思えば)大味な造形のものだっただけに
全身のバランスが崩れない程度の小顔化や、マスクのフィット感にまとまりが感じられます。
アニメでのイメージからは少々美形にアレンジしすぎな雰囲気も感じつつ・・・。
星矢の交換頭部も付属していました。
もうサジタリアスといえば、ほぼ間違いなく星矢頭部が付属すると思って良いかと。。。
頭部の基部パーツを軸に、頭髪をフェイスパーツをアイオロスから交換する方式です。
完全別人なのだから基部パーツも2つ付属していたほうがありがたかったかも。
今回の星矢頭部は、聖衣神話EXの新生星矢付属のフェイスから頭髪・目線が逆向きになったもの。
用途としては、ほぼ弓矢をかまえるポーズを再現するため限定のパーツといった感じ。
聖闘士聖衣神話EX: ペガサス星矢(新生青銅聖衣)
頭部基部パーツはEX共通なので、新生星矢からフェイスパーツを移植することも可能です。
翼を外し、EX共通のマントパーツを装着出来るようになっています。
旧神話では紆余曲折を経て、キャンペーン品に付属したマントも標準で付属したことはありがたいです。
余談ですが、マントパーツを取り付けたら本体の接地バランスがすごく安定しました。
翼パーツが本体の重心を安定させていないことがよくわかった・・・。
サジタリアス付属の弓矢。
弓はグリップ部分で2分割し、専用ハンドパーツに持たせます。
矢を持つ手は2種類。弓を射るときの手と、矢の棒の部分を握り持たせる手がありました。
矢は先端と棒部分で分割できるようになっていますが、プラ製なため強度に不安があります。
素体の肩と股関節が今回は貧弱だったため、矢を射るポーズが一番再現しづらかったです・・・。
ケイロンズライトインパルス的な何か・・・のつもり…(‘A`)
「アトミックサンダーボルトー!」
魂ネイション2011限定の聖闘士聖衣神話EX専用ディスプレイステージを使用。
聖闘士聖衣神話EX: 専用ディスプレイステージ(クリアーオレンジ)
星矢の頭部に換装して。星矢頭部で再現できることは大体これだけな感じも。
星矢頭部で遊ぶときは、EX新生星矢のフェイスパーツに交換可能なので、
サジタリアスアイオロスとセットで持ってるとプレーバリューが格段に上がります。
Ω(オメガ)で放った星矢のアトミックサンダーボルトで。まさかな驚きはありました。。。
EX新生星矢の通常フェイスを取り付けると、サジタリアスマスクと髪のバランスが
いい感じにオメガの空ろっぽい感じの星矢の表情に見せてくれるのでオススメです。
サジタリアス聖衣オブジェ形態
旧神話のものと聖衣の配置場所もほぼ同じということもあって、オブジェ全体像のレベルアップは実感できます。
ただ、先に皇級の素晴らしいオブジェを体感してしまったので、個人的に造形や組み立てには物足りない印象も。
翼が支えになってくれるところもあるので転倒の心配も無いです。
オブジェの手に装着する、手甲の聖衣パーツのはめ込みが左右ともユルユルで装着できなかったので
写真では両面テープで固定してあります。左右ともなると、個体差とは思えない気もするんだけど・・・。
造形のバランスなど、リニューアルした価値があるアイテムに仕上がっていたEXアイオロスでしたが、
《人形は顔が命》というように、マスクパーツの色合いがシルバー調の箇所だけが
全体通して見て、際立ったマイナスポイントに感じられてしまうのが残念。
本当にこの点だけだと思うので、再販時にはカラーの変更を検討してもらいたい箇所です。
翼の造形は、立体としてはAPPENDIX・皇級を経て、この形状に定着したと思いますが、
必要最低限の可動ながらも、様々な表情を見せる子羽の動きも軽やかに
様々なアクションポーズに対応してくれるのがありがたいです。
(本音を言えば皇級のように小羽の可動が1枚1枚独立可動しても、何をして良いのか困ってしまうところもあったので。。。)
ジェミニサガでは初回特典で付属していた必殺技エフェクトも、
サジタリアスアイオロスでは、魂ウェブ商店販売で専用エフェクトパーツが用意されているので
まだまだプレイバリューが上がりそうで楽しみです。