聖闘士聖衣神話:ペガサス星矢(初期青銅聖衣)<原作版> [レビュー]

聖闘士聖衣神話の『ペガサス星矢(初期青銅聖衣)<原作版>』です。



2023/11/17 (金) ~ 11/19 (日)の期間で開催されたイベント
TAMASHII NATION 2023の開催記念品で販売された、原作版のペガサス星矢。
EXではなく、無印の聖闘士聖衣神話シリーズの枠となっています。

上に覆われたイベント用スリーブを外した外箱パッケージ。

外箱の中にはフィギュア用のパッケージと・・・、


コミックスの聖闘士星矢 Final Edition 第1巻が封入。
封入されたコミックは特装版ということで表紙カバーが変更。
絵柄は通常版と同じですが特装版は銀箔紙ベースのカバーに。
カバーの変更のみで中身は通常のFinal Edition と共通。奥付は特装版名義。



原作版星矢素体。無印神話定番の3rd素体がベース。
聖衣の露出が少ない脚部衣装はシワ付きの新規造形パーツに変更されています。


聖衣装着。所謂、初期青銅ペガサス聖衣。
等身が高い3rd素体に合わせて聖衣パーツのボリュームが調整されている感じ。
胸部ベルトの接続部など作画で見られるモールドも細かく再現されています。



設計は聖闘士聖衣神話シリーズでも定評のある南田氏が携わっているとのこと。
車田画風な頬のふくらみなども自然な造形で再現度は高め。


OCEなど原作風イメージの商品が多々あったせいか、完全新規の原作版聖衣のニーズはあったと思う。
(蛇使い座の黄金聖衣は原作版準拠だと思うけど・・・)
神話シリーズ20周年の節目ということもあってか、原作版形状を完全再現した聖衣が初商品化。


聖衣に採用された合金パーツは意外と少な目。
聖衣パーツはブルーに塗装され、合金パーツとプラパーツとの色合いの差も不自然な箇所は殆どなし。


脚部の聖衣はヒザパーツのみ。本来であれば白いサポーターの上から聖衣を装着しているところは
ヒザパーツと同じブルーで統一されています。

聖衣パーツの装着面積が狭いので素体の可動域に干渉する箇所は殆どなし。
肩アーマー基部は1軸のボール軸で可動。



付属パーツ。


フェイスパーツは《通常・叫び顔・ニヤリ・キメ顔》の4種類。
叫び顔以外は口元の角度で認識する感じ。


マスクなしで。頭髪はカラー原稿などで見られる赤色のグラデーションで塗装。



「天馬座の聖衣だ!!」


初期の星矢は頭身が低めで描かれていたせいか、3rd素体でのプロポーションはやや違和感がある感じ。

「ペガサス流星拳!!」
原作初期青銅でバトルしたキャラは数少ないので、シャイナさんくらいはOCE名義で発売してほしい感じがする。


ベアー激にジャンピングキック。


「星矢の拳がペガサスの13の星の軌跡を描いている!」



聖衣の装着面積は狭く、聖闘士星矢の世界観でも最も軽装な部類なものの
アーマー装着系ヒーローの礎ともなった姿と思えば感慨深いものがある。


上半身の聖衣パーツを外せば紫龍と戦ったシーンの再現も。


天馬座の聖衣オブジェ形態

オブジェフレーム。


フレームに組み込む聖衣パーツは各部分割。

フレーム中央にはヒザのベルトパーツ。後部に左前腕パーツを装着。

フレーム中央を覆うように胸部パーツを組み、上部に肩アーマーを装着。

マスクと左手甲は別フレームに装着して本体フレームに接続。


背中パーツはオブジェフレーム後足の側面に装着。胸部のパーツはフレーム後ろ足の内側に装着。
前脚フレームにヒザアーマーを装着。
オブジェの足パーツを本体フレームに装着すると内部に組んだ聖衣パーツは隠れる形に。

腰アーマーは前後に分割し、フレームに接続。

オブジェ前面に右前腕パーツを組み込み、オブジェ頭部にマスク飾りを装着して完成。


ペガサス聖衣のオブジェ形態全体像。
オブジェ形態としてはシリーズ中でもかなりコンパクトにまとめられている感じ。



原作の装着図のとおり、畳んだり丸めたりの展開ギミックではパーツのサイズ感も矛盾しており
オブジェへの再現不可能だと思うので露出している聖衣パーツは殆どフレーム上に造形されたダミー。とはいえ、作画の雰囲気は十分感じられます。

星矢素体との比較。劇中通りのサイズとなっている点が妙にうれしい。

「左腕にピッタリだ!」


「このペガサスは一つ一つが聖衣の集まりなんだ」

「そして、これこそが聖衣の姿だったのだ」


便宜上、1st聖衣と呼ばれている念願の原作版ペガサス聖衣が発売。
商品化へのニーズは高かったものの、聖衣パーツが少なすぎることへのボリューム不足感や、
オブジェ形態ではほとんどフレームのみになるのではないか。等、不安要素も多かったはず。
実際に発売されたものは南田氏造形の頭部パーツの車田作画の再現度の高さや
3rd素体に対応した聖衣パーツのボリューム調整もあって見た目以上に完成度が高く感じられます。
特筆すべきはオブジェ形態のギミックで、パーツ分割やレイアウトの妙もあってコンパクトに
設定どおりのパーツ展開を意識した構造になっているのが面白いです。

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