聖闘士聖衣神話EXの『タウラスアルデバラン』です。
巨漢のアルデバランなので、無印神話版でも専用の大型素体が採用されていましたが
今回の神話EXでも同じく、大型の素体が用意されていました。
やはりアルデバランで特筆すべき良いところは、大きさによる圧倒的な存在感です。
アルデバラン素体。
劇中のシーンによっては、頭髪は長髪と短髪の2パターンがあるアルデバランですが
今回のフィギュアでは長髪のみ。
可動箇所では、これまでのEX用素体と同等の可動域があり、関節の固さも
聖衣パーツを装着した際の重量にも十分耐えられるほどの強固さがあります。
また、一回り大きい素体なので、パッケージの中には足首パーツが外された状態で封入されています。
今回の大型素体では肩関節に前方へのスイング機構が新たに増えていました。
これによってアルデバランのファイティングポーズである「腕組み」が容易に行えるように。
聖衣装着。
まず装着過程において、聖衣パーツの大きさと重さに驚かされます。
その聖衣も9割方がダイキャストパーツなので、全身に纏ったときの重量は圧倒的。
それでいてアクションポーズも、これまでの黄金並みには動きます。
無印神話版も全体像としては、決して悪い完成度ではなかったのですが、
可動域的にはアクションに不向きな構造でしたので、私は基本素立ちで飾っていました。
今回のEX化に伴って、アルデバランに大胆なアクションポーズをとらせられる!ということに
自分の中のアルデバランのフィギュアのイメージは崩れさりました。
聖闘士聖衣神話:タウラスアルデバラン
シルエットも単なる巨漢デブというわけでもなく、聖衣パーツの大きさにメリハリが付いているため
スタイリッシュなイメージがあります。
EX黄金では割と目に付くことも多かった腹部の細さも、パーツが肉厚なので自然な感じに。
メットを被った状態では、頭髪パーツを全て取り外すので、後ろから見たときの
首もとのスカスカ感が若干違和感があります。
アルデバランの巨漢ぶりは、同じ神話EXの青銅あたりと比べても一目瞭然。
付属品。交換ハンドパーツは4種類。腕組み用の交換腕部も手首形状は同一なので交換も可能でした。
冥衣サガやラダマンティスには付属していた《交換手首用のホルダー》は付属していません。
フェイス部。
交換フェイスパーツは《通常・叫び顔・笑い顔・閉眼・目元の暗い顔》の5種類付属していました。
目元が暗い顔は、謎の聖闘士といった雰囲気に使うよりかは、公式の画像でもあるように
グレートホーン仁王立ちで死亡しているときのフェイスかと。
また、ヘルメットの左角は折れた状態のものをパーツ交換で再現可能です。
メット無しのフェイスも。豪快な笑い顔がアルデバランらしくて良いチョイスでした。
フェイスの造形も悪くありません。聖衣の襟元の形状でアゴが埋まって見えてしまうのは、仕方ないところかも。
胸部のプレートパーツは《大・小》に交換式。小さいものは腕組み時に使用します。
無印神話版でも同様のギミックはありましたが、保持力と交換のしやすさでは流石のEX。
腕組み用の腕部の取り付けには、まず、標準の腕部を肩ジョイント部分から抜き取り、【画像左】
腕組み用のポーズ固定された腕部を左右分肩ジョイントに取り付けます。【画像右】
素体肩部分のスイング機構もあって、キレイな腕組みです。
神話EXのコンセプト的には腕部パーツの差し替え無しが理想だったのでしょうけど、
ポーズの固定感や見た目では今回の仕様で大正解だった気もします。
マントの装着は、背中のカバーと、マントパーツの基部を差し替える方式。
マントパーツは各EX黄金のものと共通のもの。
大柄なアルデバランにはサイズがあっておらず、それが災いしてか、可動部がマントの基部と
干渉して殆ど動きません。。。
腕組みパーツとマントを装着した画。
アルデバランは腕組みをしてドンっとかまえている姿が一番カッコイイですな。
「グレート・・・
ホーーーン!!」
「グレートホーン!(死に剣)」
露骨なファイティングポーズ。
…(‘A`)
タウラスの聖衣オブジェ形態
無印神話版はオブジェ形態だけがクソ残念すぎた形状だっただけに、
神話EXでようやくまともな黄金の野牛なオブジェがお目見えすることに。。。
聖衣パーツが大きいので、やはりオブジェ形態も既存の他のオブジェよりも大きめです。
勿論、オブジェでも角が折れたパーツに交換することも。
アルデバランは、既存の素体では対応できない巨漢なので、無印神話版と同じく
専用の素体が用意されるであろうと誰もが予想していただけに、発売の遅さは致し方ないとしても、
長く待たされた分の見返りは十分に取れるほど内容が濃いアイテムだと思います。
個人的な評価で言ったら、神話EXの黄金聖闘士ではトップクラスの完成度かもしれません。
マントの形状など、細かいところの不満は確かに思うところありましたが、
それ以上に良い部分、大型の新素体が採用されたアルデバランの圧倒的な存在感が
不満点をすべて打ち消してくれました。
付属フェイスパーツもキャラクターのイメージどおりで、アルデバランほどの
ボリュームのある体格であれば、腕組みポーズや格闘アクションは通常であれば困難なのですが
見た目から受ける印象以上に広い可動域もあり、多彩な劇中シーンの再現にも困らないのは嬉しいです。
オブジェ形態も◎。個人的に無印神話版で一番不満に感じていたオブジェ形状が
きれいにまとまっていたのは評価がデカイです。
アルデバランは無印版からEXに至るまで、冥衣やAPPENDIXなど、
間にバージョンアップの機会が無かっただけに、飛躍的に完成度が上がった印象がありますね。